「実は、おもしろい物件があって…」その一言で心を大きく揺さぶられ、引越しを決断した僕ですが、ひとまず冷静になって話を聞いてみると、どうやら"古いけど平屋の一軒屋で、改装OK"な物件らしい。後日、実際に見てみようとその物件がある場所へ案内してもらうと…
思わず「これですか?」と聞いてしまうような佇まい。薄い水色のトタン壁に、これまた薄い赤のコントラスト?が施された外観。「あ、これはおもしろい物件というより、自分で面白くする物件なんだ!」と、一瞬で悟ってしまうような雰囲気の建物。こうなってくると「中はどうなってるんだろう?」と、逆に好奇心が沸いてくる。ほんとうに、中はどうなっているんだろう?(文・写真=石母田 諭)
「改装OK物件」という言葉に惑わされ、無計画なまま勢いで引っ越したのはボロボロの平屋 (良く言えばノスタルジック)。そんな物件に山形R不動産の石母田が実際に住み、自分の手で少しずつリノベーションをしながら暮らしていく。
石母田 諭(いしもた・さとし)1990年 宮城県石巻市生まれ。2015年 東北芸術工科大学大学院 環境デザイン領域修士課程修了。在学中は山形R不動産の活動に参加。解体予定の空き家に住み、改装しながら暮らす日常の様子を綴った「セルフリノベで暮らす」をプロジェクトブログとして発信。2015年〜株式会社オープン・エーに勤務。