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2009.3.30

第9話 本格的に動き出した三沢旅館

鈴木芽久美
 

そうと決まったら、話しは速かった。消防法も建築基準法もクリアし、あとは消防法上必要で予算がかさんでしまったところの予算の調整。しかしそこは法律上外せない部分なので、なんとか予算を出して頂くこととなり見積もりは決まった。

すると、いきなりオーナーさん「明後日、起工式するんだげど何人来るべ?」私は展開の速さに驚きながらも手帳をめくり予定を確認しながら、ただオーナーさんと業者さんの話を聞いていた。元々、三沢旅館の工事は3月中に済ませ4月からは人が住めるようにしなければならなかった。そう考えるとオーナーさんの決断は間違っていなかったんだと思う。

2日後、予定通り起工式が行われ...

その日の午後から本格的に改装工事が始まった。

思いの他工事は速く、着々と作業は進んで行った。現場にいると、「この仕上げどうする?」「ここの壁は取るのが?」など大工さんに口々に聞かれ、まだまだ未熟ながらも現場監督をしているようだった。

当初から予定されていた学生だけでのペンキ塗りも、ペンキ塗りのプロに「この部材にはこう塗ったらいい」などといろいろ指導して頂き、ペンキの発注を済ませた。日々、初めて直面する生の現場に、私は学校では学べないことを多く吸収させてもらっているように感じる。

こうして、三沢旅館再生計画は本格的に動き出した。

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このブログについて

山形R不動産草創期、2009年から2013年にかけて、当時の東北芸術工科大学の学生たちが山形市内の空き物件を探し、実際に再生していったプロジェクトダイアリー

著者紹介

黒田良太
鈴木芽久美
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