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2012.11.5

第88話 オモシロそうで勢いで借りた物件

石母田 諭
 

「実は、おもしろい物件があって。」


その一言で心を大きく揺さぶられ、引越しを決めた僕ですが、それがどんな物件だったかというと・・・

・少し古い平屋の一軒屋
・縁側やカーポートなどがある
・入居者が決まった場合は、オーナーさんが畳をフローリングに変えたり、水周り設備も新しく交換してくれる。
・内装も外装も自由にカスタマイズOK

なぜオーナーさんが色々してくれたり、カスタマイズしてOKなのかと言うと、この物件、実は数年後には取り壊すことが決まっているのです。


新しく建て直すまでの期間、誰かに使ってもらったほうがいいと言うオーナーさんの考えから、このような物件になったのでした。

「取り壊されてしまうのか・・・」と思いつつも、これは確かにおもしろい。というかこれは自分で「おもしろくする物件だ!」と思い完全に勢いで「住みたい!」と挙手。

自分で自由に壁にペンキを塗ったり、家具を作ったりしながら家を作り上げていくというのは、子供のころに秘密基地を作ったときのような感覚に似ているというか、とにかくワクワクが止まらず、さっそく物件を見に行きました。


物件の外観。ノスタルジックな家です。

どこか懐かしい雰囲気が漂う部屋。

やっぱり、思ってた通りの古さ。
畳はボロボロだし、壁は黄ばんでいるし、柱はグレーに塗られているし、押し入れの床からは隙間風が吹いているし・・・
でもそれ以上にたくさんの魅力が詰まっていて、これだけ古い物件だったら改装したときに家の雰囲気がガラっと変わるだろうという期待で胸がいっぱい。

いや、本当は不安で胸がいっぱいでした。
だって、この時点で僕はまだ正しいペンキの塗り方ひとつ分かりませんでしたから・・・


つづく。

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このブログについて

山形R不動産草創期、2009年から2013年にかけて、当時の東北芸術工科大学の学生たちが山形市内の空き物件を探し、実際に再生していったプロジェクトダイアリー

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黒田良太
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