2013年がスタートしました。
というか、あれやこれやと間もなく1月が終わろうとしていますが・・・。
毎年のことですが、年末は本業(会社)も一年で一番慌しく、決算やら次期の計画やら挨拶回りやら忘年会やら・・・、年始は年始で決算やら新年会やら・・・という訳でブログの更新もままならず。誠に面目次第もございません。
と、言い訳をしつつ、ちょっとだけ振り返って書いていきます。
みなさま、本年もご愛顧のほど よろしくお願いいたします。
2012年 11月中旬
晩秋、やっと「ふじ」が色づいてきたと思ったら、ここにきて雨続き。
近隣のリンゴ農家の人たちも、悪天候でメインの品種である「ふじ」の色づきがイマイチだと、みんなボヤいていました。
11月11日「ふじ」。もう少し、色付きを待ちます。統計によると「北日本と東日本日本海側での月降水量はかなり多く、月間日照時間はかなり少なかった。特に、北日本日本海側の月降水量の平年比は160%となり、1946年の統計開始以降最も多い値を更新した。また、北日本太平洋側の月間日照時間の平年比は77%となり統計開始以降最も少ない値を更新した。(Yahoo! 天気より)」という天気。
・・・う~ん、日照時間が短ければやっぱり果実の色づきに影響あるよな。
なんて、あらためて認識。干ばつ、台風、今度は秋の長雨。毎年、毎年、いろんなことに左右されて、決して同じ結果にはならないのが農業。まったく、"自然の恵み"は奥が深い。
「毎年違うから、来年は、来年こそは、って毎年考える。そういうのを昔から『百姓の来年』というんだよ。だから、毎年、毎年、やっていられるんだよ。」と、母。
・・・出た!お袋の一言。(説得力は抜群だ!)
とにかく農業に関しては、高度な専門知識も大事ですが、こういう長年の経験に基づく感覚というかノウハウというか、勘・コツ・ツボのようなものがとっても大切に感じられます。
そして、どんな長雨も必ず止むもの。遅れながらも着実に季節は進み、なんとか色づいて、今年も「サンふじ」の収穫までこぎ着けました。
11月18日「ふじ」の収穫。いろいろな苦難を乗り越え、一年の集大成「蜜入りサンふじ」完成です!
水戸農園の味自慢「サンふじ」今年も出来ました。昨年同様、母と二人での収穫作業。(昨年の収穫の様子はこちら→第15話参照)
「ふじ」の収穫が一年間のクライマックス。この作業で今年の収穫作業は全て終わります。
味も色も大きさも上出来!(自分調べ)収穫したリンゴは、すぐに畑で選果、
①ギフトのご注文のお客様に販売、直送する「贈答用」
②JAへコンテナごと出荷(青果店やスーパーなどで販売)する「出荷用」
③缶詰やお菓子やジュースになる「加工用」
に分けてトラックに積んで、①贈答用は自宅へ、②出荷用、③加工用はJAへと運びます。
一度に40ケース(約800kg)運びます。そして、ついに、リンゴの収穫が終わりました。
収穫後は、自宅の倉庫へ運んだ「贈答用サンふじ」の箱詰めと発送作業が2~3週間。
今年も贈答品としてご注文のお得意様へ産地直送でお送りしました。
お送りしたお客様から、「今年のリンゴもとっても美味しかった」とか「お宅のは他所のリンゴと一味違う」とか、何気ないお褒めの言葉をお聞きすると、何とも言えない満足感が。
父や母も、そういう言葉に支えられ、やり甲斐を感じながら、来年はもっと美味しく、もっと良いものを、と長年農業を営んできたのでしょう。
同じ「サンふじ」という種類のリンゴは、山形に限らず各地で生産されていますが、産地ごと、園地ごと、土壌、水、気温や天候、管理の状態や肥料など、果実を作る環境は一つとして同じ条件はありません。極端に言えば、同じ「山形産サンふじ」でも生産者ごとに、畑ごとに、当然味が違うのです。
そんな中で、父のリンゴは確かに味が濃くて、甘みと酸味のバランスがとれた、自信をもって「味自慢」と言えるものでした。(と、信じてる)
経験も無く専門知識も乏しい自分が、父の味を維持できるのか?という不安は拭えませんが、来年もまた水戸農園の味を守り美味しいリンゴを作れるように、精一杯の努力は惜しまない!と、一人こっそり決意するのでした。
そして来シーズンは、水戸農園のサクランボやリンゴをR不動産のwebで販売か?!
・・・そういえば、ここは不動産の情報サイトだっけ?・・・すいません、調子のりました。
つづく