2013年 1月
さあ! 兼業農家 season 3 が始まりました。
と、その前に、12月中旬、まだやり残した仕事が。
10月に伐採して面積を減らしたラ・フランス園の隅っこに、「桃」の苗木を植えました。
商品として生産するためではなく、旬に家族で楽しめる程度に3本だけ。
我が家では以前から、家族に旬のものを食べさせようと父が植えた、梨、柿、栗、桃、スモモなど商品ではない自家用の木があちこちの畑に2~3本づつありました。
そのうち「桃」だけ、昨年他所に貸した畑に入っていて食べることができなくなってしまったので、母のリクエストで新たに植えることにしたのです。
年末、夏に注文していた苗木が届き、さっそく植えてみました。
植えた「桃」の苗木。品種は「まどか」「川中島」「黄金桃」の三種類。薄っすらと雪が降り積もる中、スコップで直径50cm位の穴を掘って定植作業。
元気に育ってくれることを祈りながら。。
そういえば、父から受け継いだ果樹とは違い、自分が初めて植えた樹。
「桃栗3年、柿8年」といいますから、上手くいけば再来年には初収穫です。(か?)
・・・無事に、美味しい桃が食えればいいんですが。
・・・・・・・・・・
そして、12月22日、クリスマスを前に本当に season 3 のスタートです。
昨年同様に、まだ年明け前から新シーズンの作業を始めました。
冬の畑の作業といえば・・・そうです。果樹の「剪定作業」です。
「剪定」は、冬期、葉が落ちて果樹が休眠期に入ってから、樹形を整え、花芽への日当たりを維持して、翌年も品質の高い果実を実らせるためには欠かせない大切な作業。
(昨年の「剪定作業」はこちら→第18話参照)
水戸農園の剪定作業は、家から一番離れているラ・フランス園から始めます。
ラ・フランス園までの道路は「農道」なので通常は除雪されません。本格的な積雪の時期には道路に50cm以上もの雪が積もって四駆の車でも行けなくなってしまうので、雪が少ないうちに、最初にラ・フランスからやっちゃいます。
12月22日。剪定開始!まだ雪はありませんでした。この時期は、少しだけ降った雪もすぐに溶けて地表が表れていました。
雪が無くて、滑り出しは順調、順調!
12月29日。少し雪が・・・。積雪15cm位。な~んて言ってるうちに、翌週、やっぱり降りました。 雪。
でも天気が良くなれば、木の上に積もった雪はすぐに溶けてくれます。
12月31日。時々晴れ間も出てきていい感じ。少しぐらい雪が降っても、晴れてくれば寒さは感じません。
真冬でも、青空を見上げながらの外の仕事は気分爽快です!
脚立に上って枝を見上げる作業は、こんな感じ。そして年が明けました。
ここまで、順調に快適に剪定を進めているようですが、現実そんな訳はありません。
1月4日。雪が振ると、灰色の空、真っ白な世界。ひとたび雪が降れば、一晩で20~30cmの積雪。日中でも氷点下の気温。
音も聞こえない真っ白な世界での孤独な作業だったりもします。
1月5日。前日の雪で枝の上にも積雪20cm。兼業農家3年目、剪定作業はまだ2年目です。技術も知識もまだまだ素人、どの枝を残せばいいのか、この枝切ってもいいのか、悩みながら、不安と葛藤の中での作業です。
でも、少しは、初めて剪定した昨年よりは、怖がらずに枝を切れる気がします。
もし失敗しても、それは全て自分の責任。そして勉強。一歩でもプロに近づくために。
冬の果樹園の夕日。神妙な気持ちになったり・・・。昨年半分倒したので、今年は残り約50本だけになったラ・フランス。
このペースだと、1月中にはラ・フランスの剪定を終われそうです。
せっかくの年末年始、長期休暇を無駄にしたくないので、年末はクリスマスもなく、暮れの買い物にも行かず、家の大掃除もせず、大晦日まで畑、年始は4日から畑と、正月三が日以外は休まず畑に出動。
当然、家族からはブーイング。そりゃそーだ。
申し訳ないとは思ってるんですが。とくに妻には。・・・ごめんなさい。
休みがあれば畑、畑、畑。
これは、もはや、仕事なのか?趣味なのか?
何が自分を動かしているのか、よくわからなくなってきましたが。。
なんか、最近、畑がオレを呼んでる・・・ような気が・・・。
・・・病気か?
つづく