山形市から車で約2時間。
西へと走り抜け、日本海にたどり着くころに現れる堅苔沢という町。
小さな漁港と砂浜が隣り合う、どこか懐かしさを感じる海辺のエリア。
今回ご紹介するのは、その堅苔沢の海を目の前に望む「一列目物件」。
雨戸を開け放てば、波の音と潮風が一気に家の中へ流れ込みます。
リビングからも、布団を敷いた和室からも、そして浴室からも海を眺められるという、まさに海好きにはたまらない立地。
浴室の窓から夕陽を眺めながら浸かるひとときは、ここにしかない贅沢です。
間取りはシンプルな2K。大きくはありませんが、週末を過ごす拠点としては十分。
夜は波の音をBGMに眠りにつき、朝はまだ薄暗いうちに目覚めて竿を担ぎ、そのまま目の前の漁港へ直行。
そんな暮らしが想像できる場所です。
実際にこの物件のオーナーも釣りが好きすぎて購入してしまった方で、仲間と集まっては定期的に釣りを楽しみ、この家を拠点に過ごしてきたそうです。
築33年。古さは感じられますが、思いのほか状態は良く、そのままでも十分使えるレベル。駐車場も敷地内に3台は停められるため、友人を呼んで集まるにも便利です。
徒歩圏内にはカフェがひとつあるものの、コンビニやスーパーはやや距離があり、車が必須。
ただし、その不便さを補って余りある魅力もあります。
数分走ればあつみ温泉があり、釣りの帰りに温泉で温まるという贅沢な習慣も夢ではありません。
近くの道の駅では地元の魚や新鮮な野菜が揃い、週末は観光客で賑わいます。
夏にはそのまま海へ出て泳ぐこともでき、砂浜でBBQを楽しむなんてのもアリ。
秋にはアオリイカが接岸し、釣人で賑わいます。
季節ごとに違う楽しみ方があるのも、この立地ならではの魅力です。
また、自分で使わない期間は民泊として貸し出すという選択肢もあり。
この周辺には「一棟貸し」の宿泊施設はあまり多くなく、需要も見込めそうです。
「釣りが好きすぎて別荘を買ってしまった」というオーナーの話は、どこかユーモラスで微笑ましくもあります。しかし、この立地と環境を目の前にすると、その気持ちがよくわかるのです。
次にここを拠点に竿を振るのは、もしかしたらあなたかもしれません。