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2011.7.25

第76話 オープンハウスの報告。

山本将史
 

先日行ったオープンハウスには、お暑い中多くの方々来て頂きました。
本当に、ありがとうございました。 
特に、アパートのオーナー様や入居を考えている一般の方々に多く見て頂けたことは大変うれしく思います。
これから、次なる「バリューアップ原状回復」のプロジェクトが生まれれば幸いです。


オープンハウスの様子。

さてさて、今回つくった「アトリエ・ワンルーム」という部屋。
この部屋は、オーナーさんとお客さん両方がハッピーになるようにつくりました。

今、どのワンルームマンションも、同じような内装の部屋ばかりですよね。
しかも、壁に釘を刺すことはダメ、ペンキで好きな色に塗ることもダメ。
かろうじて画鋲をさすのが精一杯。
これじゃあ、住むのに色々と不便。

そもそも、そういうのって「貸す側の理論」なのですよね。
オーナーさんや不動産屋さんは、次に借りる方のことを考えます。
そうすると、最初から部屋をきれいに戻しやすいように内装をつくってしまいます。
汚れないビニールクロス。傷つきにくいフローリングがそうですね。
で、住まい手が部屋を汚さないように、決まりをつくったのです。

そうやって、画一化されたワンルームマンションが増えていったのです。


今回つくった「アトリエ・ワンルーム」の室内。使われると、こんな感じでしょうか?

「実は色々部屋を自由に使いたいのにな。」
と思っていても、建物がそういうお客さん目線で作られていないのが現状。
それが原因でしょうか、山形では、ワンルームマンションに空室が目立っています。

しかも、他のワンルームマンションとの差別化は賃料を下げるくらい。
もう、オーナーさんはひーひー言っています。


こんな感じで壁に合板を取付けます。

「アトリエ・ワンルーム」と名付けたこの部屋。
画鋲をさしても、ペンキを塗っても、釘を打ち付けても大丈夫。
住まい手の自由にしてもらえるようにしています。

「え?!自由にして良いと言っても、原状回復とかどうなるの?」

これだけ自由に使われると退去時の原状回復が大変だと思いますよね。
しかし、心配はありません。
この部屋の原状回復は、壁や床の合板を裏返しにするだけなのです。
畳裏返しの要領ですね。

これなら、オーナーさんが原状回復をそこまで気にすることもありません。

ここを皮切りに、オーナーさんとお客さん両方がハッピーな、ワンルームマンションが増えたら良いですよね。

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このブログについて

山形R不動産草創期、2009年から2013年にかけて、当時の東北芸術工科大学の学生たちが山形市内の空き物件を探し、実際に再生していったプロジェクトダイアリー

著者紹介

黒田良太
鈴木芽久美
山本将史
工藤裕太
佐藤英人
石母田 諭

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