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2011.11.1

第3話 Summertime blues

水戸靖宏(千歳不動産株式会社)
 

2011年7月某日
山形R不動産の仲介担当 兼業農家の水戸です。

極めて個人的な状況というか都合というか、何の足しにもならないことをつづり始めたこのブログ。
「こんなの誰か読んでるのか?」「R不動産的に必要なのか?」といった様々な不安に葛藤しながらも、また続編を書いてしまうのでした。

兼業農家を始めて2ヶ月目、7月に突入しました。家族総出で、7月上旬、なんとか無事にサクランボの収穫を終えました。第1話に書きましたが、父の残したサクランボは今年も豊作でした。

そして休む間もなく次の作業、ラフランスの摘果(てきか)と徒長枝(とちょうし)整理。本業(?)の不動産業をほっぽり投げて、なんと週休7日体制を無理やり会社に承諾させてこなしました。(…まあ、言い換えれば休業ですね)


我が家のラフランス園(約40a ラフランス 成木約80本、幼木約20本)

〔農業ひとくちメモ〕
①摘果・・・果実の数を制限することにより,ひとつずつの果実により多くの栄養がいき届くようにすること。1本の枝ごとに着果した量の約1割まで減らし、ひとつひとつの果実がより大きく、よりおいしくするための重要な作業。一枝ごとひとつひとつ手で摘み取る。この時期は仕上摘果といって最後の数量調整。

②徒長枝・・・樹木の幹や太い枝から上方に向かって真っ直ぐに長く太く伸びる枝を指す。徒長枝は樹形を乱す上に花芽がつきにくいことから、無駄な養分の使用を抑え果実にしっかり養分が行き渡るようにするため、また果実ひとつひとつに十分な日光をあたるようにするため、邪魔な分を取り除く。

連日の猛暑(35℃前後)。

~~俺たちの暑い夏がやってきたぜ!
Baby海へ繰り出そうぜ! Yeah! Summertime blues! ~~

なんてわけはなく、約一週間、朝5時から夜7時までみっちり畑へ繰り出しての集中作業。むむむ・・・なかなかハードだぞ、農業。これでも農家の息子を40数年やってるから、簡単な仕事じゃないことは知ってたけど。果樹の生産は一つ一つの作業が時期を逃せないタイミング勝負。これだけに時間をかけていられない。一気に片付けなきゃ。

そして、摘果を終えてひと安心、かと思いきや、この時期農家の最大の敵、雑草があちこち伸びまくってるじゃあーりませんか。雑草が伸びるのは土が肥えてて日当たりがいい証拠、なーんて甘いこと言ってられません。
「農園をいつも綺麗に」がモットーの水戸農園ですから、当然、除草です。

除草といえば、ダダッダッダダ(ターミネーター風で)・・・除草ロボ「マサオ」の登場です。


なんと 「真っ赤なオープンカー」はもう一台あった!

営農マシーン2号 乗用スーパー草刈機 1000MASAO

どうですか? イケてるでしょ? 
知る人ぞ知る 乗用草刈機「マサオ」。しかも刈刃部分が1000ミリ(1m幅で除草可能)ということで、正式名称は 「草刈機1000MASAO」。
う~ん、ナイスなネーミング。「草刈機マサオ」だけでも十分インパクトあるのに、さらに「1000マサオ」。この機械のメーカー、大丈夫なんでしょうか?
(某大物俳優と大物歌手とは当然無関係です。念のため)


でも、コイツ、凄いんです。ガンガン刈っちゃいます。頼もしいぞ、マサオ。


マサオで草刈走行中。 「行け! 僕らの1000マサオ!!」 (画像右半分が除草済み。わかります?)

でも、雑草は他の畑も全部伸びてるわけで、ラフランス、サクランボ、リンゴ、と全ての園地の除草に、たっぷり一週間かかりました。いつ会社に行くんだ?


つづく


~ご報告~

前回(第2話)、「果樹園貸します! リンゴ生産者大募集!!」 の告知を行ったところ、いろんな方から興味を持っていただき、たくさんのお問合せをいただきました。
関係者と協議の上、いろいろと考えましたが、結果、地元 山形県天童市で大規模に農業を営む農業法人さんに当面作っていただくことになりました。お問合せいただいた皆様、どうもありがとうございました。

周知の通り、私は普段サラリーマンが本業(?)の兼業農家ですので、今回のリンゴ園以外の園地についても自分と家族だけで手入れしていくのは困難(不可能?)です。今年は6月まで専業で父が手入れしてくれていたのでなんとかこなせていますが。・・・来年は誰か他の農家の方などに作ってもらおうか、それとも思い切って一部の果樹を伐採して園地を減らしてしまおうか、これから秋の収穫にかけて考えながら作業を続けていこうと思っています。
あらためて「来年から」ということで 「果樹園貸します!」の募集をさせていただくこともあるかと思いますので、興味をお持ちの方、ご注目ください。どうぞよろしくお願いいたします。

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このブログについて

山形R不動産メンバーの水戸靖宏が、ある日突然兼業農家になり、戸惑い、苦悩し、時折愚痴を言いながらも、楽しく農地と向き合っていくストーリー。後継者不足で増え続ける空き農地。山形R不動産では物件ばかりではなく、農地や農業も紹介してしまうのか!?

著者紹介

水戸靖宏(山形R不動産/千歳不動産・マルアール代表)
山形R不動産の代表であり、千歳不動産株式会社の代表取締役、そして株式会社マルアールの代表も務め、さらに現役の兼業農家として、ラ・フランスやさくらんぼを栽培。

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