昭和初期、庶民の間でも我先にと競うようにモダンな西洋文化を取り入れ始めたこの時代。
「憧れ」ってなんだろう。
この物件をみたとき、そんな問いが頭をよぎりました。
すこし、昔話をしましょう。
昭和初期、庶民の間でも我先にと競うようにモダンな西洋文化を取り入れ始めたこの時代。和服を脱いで洋服に、食卓は電灯で照らされ、時には牛鍋なんかも食べたりして。そんな新しい生活のなかで最先端の暮らし、「憧れ」の的は文化住宅でした。
文化住宅とは和風建築の玄関のすぐ横に洋風の応接室を建付けた、まさに当時の昭和モダンを体現するような住宅です。
今回ご紹介するこちらの物件は昭和8年(1933年)に新築された、築後91年の本物の文化住宅です。貸主様曰く、戦時中には陸軍に接収され、将校の住まいとして使われたこともあるのだとか。玄関を入ってすぐ右手に備えられた洋室はシャンデリアや家具が残るレトロな造り。将校がそこで来賓と歓談する様子がありありと目に浮かぶだけでなく、その時飲んだ、当時はまだ珍しい珈琲の味や香りまでも感じられるようです。
玄関正面の和室は6畳・8畳の続き間となっており、そこから見える庭は街中にいる事を忘れさせてくれます。縁側に腰かけ、四季の移ろいを感じながらゆったりとした贅沢な時間を楽しむことは、この物件に住む人だけの特権です。
玄関先の重厚な石灯篭、寄木細工の障子窓、一枚の板を切り抜いた欄間、箪笥に使われるガラスは希少な昭和初期のすりガラス、ふと目に入る風景の端々に細かな意匠と重ねてきた歴史を感じます。
こちらの物件、住宅用途だけではなく店舗としてもご利用いただけます。特別な個室を備えた隠れ家的料理店、ゆったりとした庭を活かしたデイホーム……、心を満たせるサービスの提供に適した物件です。
「憧れ」ってなんだろう。
最先端の暮らしを夢見たこの住宅も、時を経て今はレトロな装いです。しかし、そのレトロさが人々を魅了してやみません。今と昔、見ているものは同じでも、最先端とレトロさと望んでいるものは違っていて、それでもこの物件での暮らしに「憧れ」てしまうのはなぜでしょう。それはきっと、自分にとって一番いい暮らし方をしたい、という「憧れ」の根もとがずっと変わらないから。
「憧れ」てしまう家、ここにあります。
お気に入り
- 賃料
- 8万円
- 建物面積
- 115.70㎡
- 敷金
- 2ヶ月
- 礼金
- なし
- 償却
- なし
- 管理費
- なし
- 所在地
- 山形県山形市東原町
- 交通
- JR奥羽本線 山形駅 徒歩27分
- 建物構造
- 木造 2階建て
- 所在階
- 築年
- 1933年
- 設備
- 給湯/トイレ/照明器具/キッチン/
- 備考
- 駐車場2台無料(内1台車庫):0円/緊急サポート24:880円(税込)/店舗としての利用時敷金要相談/アーク賃貸保証の契約必須。初回保証委託料:総額家賃の100%//庭付き/駐車場あり/住居兼事務所可/シェア可/飲食店可/要火災保険契約
- 取引態様
- 媒介
情報修正日時:2025年4月8日
情報更新予定日:2025年4月30日
※掲載の情報が現状と異なる場合には、現状を優先するものとします。
URLをコピー