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2015.3.23

第60話 Get Off Of My Cloud

水戸靖宏(千歳不動産株式会社)
 

やべ~、来る、来る~!

なにが?・・・って、春が!

えっ?・・・もうとっくに来た??

いやいやいや、まだ!

半年のギャップがさらに広がっていきそうで、自分の中で春がきたことを まだ認めていない熱い心と、もうすっかり春だろ、という冷めた心とが、葛藤の渦を巻き起こしています。

と、前段のボケはこれぐらいにして、また振り返ってみましょうか。

2014年 9月
8月の降雹被害には、ビックリしたり ガッカリしたりと、自然の恵みを生業にする農家の宿命を 思い知らされましたが、そんな間にも季節はきちんと進んでいるのでした。

5月19日田植え、7月末から出穂し始めた田んぼ、9月に入り稲穂が垂れはじめました。


9月3日、首が垂れてきた稲穂。

いつまでもグチグチ、ネチネチ、ウダウダと引きずっているのは人間だけだ。。
(↑ 雹による大損害のショックを引き摺っている)

と、なんか反省もまじえつつ、稲刈り前に田んぼの畦の草刈を黙々と進めます。


9月4日、田んぼの畦の草刈開始!

毎朝5時から2時間ずつ、しばらくの間、出勤前の日課です。


9月6日、今日も地道に草刈。

早朝とはいえ、まだまだ残暑が厳しい季節。

6時ごろにお日様が出てからの1時間だけで、汗びっしょり。


おっ!赤トンボ。

毎日毎日、地道な草刈の作業が続く中、ふと目をやると稲穂に赤トンボが。
暑い暑いといってても、秋の気配は着々と近づいているのです。


9月8日、スモモも色づいてきました。

合い間に各園地を巡回していると、ちょうどお彼岸の頃に食べ頃のスモモが色づいていました。これは最近人気の高い「秋姫」というスモモ。ハートの形が特徴で、キレイな赤紫色になります。でも、これは自家用に1本しか植えてないため、水戸農園では販売していません。


9月12日、日の出前の田んぼ。

そして、まだ田んぼの草刈は終わってません。


9月12日、今日も黙々と草刈。

毎朝出勤前、わずかな時間の作業、兼業農家はこれしかありません。ただ地道に、黙々と。


9月13日、田んぼの畦の草刈完了。

始めてから9日後、ようやく草刈が完了。
毎朝とはいえ、時々別の作業も入り、おおよそ2時間ずつ1週間くらいかかりました。


9月13日、リンゴ、ラ・フランス、サクランボに追肥。

そして、いつもの夏の終わりの作業。リンゴ、ラ・フランス、サクランボへそれぞれ追肥。
発酵けいふん、菜種油粕、骨粉などの有機肥料を施肥します。

毎度おなじみの、施肥作業をしている自分にハエがたかるという、例のヤツです。
(例のヤツのくだりはこちら→第12話参照)


9月20日、ダイヤモンド富士?

そしてこれは!ダイヤモンド富士?!・・・ではなく、地元地区の東にそびえる象徴的な山「水晶山」の山頂からの日の出を偶然捉えました。まあ、さしずめ「ダイヤモンド水晶」的な?

夏場は毎日、日の出前に起きて朝仕事ですから、時折こんな風景にも出会えます。


9月23日、さあ、稲刈の準備も完了!

田んぼの畦もキレイになり、稲穂も膨らみ、ますます首が垂れて、田んぼは黄金の海です。
ここまでくれば、あとは稲刈を待つのみ。

そして、いよいよ、・・・・・あれ?


9月30日、稲刈も完了!

稲刈、終わってる。。

我が家では効率化のために、稲刈作業は大型機械を持つコンバイン組合に委託しているため、最後のお楽しみの稲刈作業が、自分が会社へ行ってる平日に行われたりして、知らないうちに稲刈終わってる、ということになる訳です。

まあ、これも兼業農家ではよくあること。

稲刈りが終わって、気づいてみればもう秋です。

そんなところで、慌ただしくもハードな夏の作業が今年も終わっていったのでした。


つづく

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このブログについて

山形R不動産メンバーの水戸靖宏が、ある日突然兼業農家になり、戸惑い、苦悩し、時折愚痴を言いながらも、楽しく農地と向き合っていくストーリー。後継者不足で増え続ける空き農地。山形R不動産では物件ばかりではなく、農地や農業も紹介してしまうのか!?

著者紹介

水戸靖宏(山形R不動産/千歳不動産・マルアール代表)
山形R不動産の代表であり、千歳不動産株式会社の代表取締役、そして株式会社マルアールの代表も務め、さらに現役の兼業農家として、ラ・フランスやさくらんぼを栽培。

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